しかし、わたしの運転経歴は、26歳にして初の免許取得(司法試験に明け暮れていたため免許取得の余裕がなかった&都心生活では運転の必要がないのでわざわざ免許を取るのが億劫だった)、その後1,2回田舎道を運転しただけで、免許はあるがほとんどハンドル(ちなみに、英語ではSteering wheelと言います)を握らずに生きてきたという、完全なペーパードライバー。それがいきなりアメリカの公道で運転するなんて敷居が高すぎるじゃありませんか。
そこで、16歳の頃から車を運転し、日本では合格率の低い外免切替の実技試験に一回&満点で合格し、アメリカでも日本でも自由自在に運転しているジョー太先生の登場(ちなみに、外国人が日本で運転する方法とジョー太の免許取得の記事は日本時代のブログで書きました→こちら)。
この前の日曜日、試験の予約をしたロスガトスのDMV周辺で愛車テスラを実験台にし、運転練習をしてきました。
初の運転席 |
何をやらかすかわからないペーパーのわたしがテスラを運転するのは、無謀極まりない感じですが、レンタカーや友達の車で問題を起こすよりは支払も全て済んでいる自分の車で練習する方がまだマシ、というジョー太さんの決断でこいつを運転することになりました。テスラちゃん、こんなわたしでごめん。。。
テスラには運転手の登録機能が付いていて、登録をすると、わたしが運転するときに、事前に設定したわたし仕様のモードになります。なので、足の長いジョー太が調節したシートを、毎回自分で前に移動させる必要も無く、タッチパネルでわたしの名前に触れるだけで、自動的にわたしの体に合う位置に動いてくれます。本当に賢い子。
ブレーキを踏み、恐る恐るハンドル右手についているシフトをドライブモードにして、前進。電気自動車だから当然ですが、エンジンをかける作業がないので、「あ、こんなに簡単に動いちゃった・・・」という、ちょっと拍子抜けな感じがします。止まるときも、ただパーキングを押すだけ。
アメリカの道は広いというイメージがあるかと思いますが、それでも住宅街は路上駐車の車が多く、避けて走ると、対向車との距離が近くなり恐いです。特にテスラはアメ車らしく本当に大きな車なので、走行中ジョー太から何度も「右側ぶつかりそうだよ、気をつけろよ」とお叱りを受けました。かと言って左に寄れば対向車が来るし・・・ひーひー言いながらの運転。途中、対向車に乗る兄さんから「良い車だね」と声をかけられるものの、笑顔を返す余裕はなく。。。目立つ車なだけに、下手な運転で晒し者になってしまうから切ない。
わたしが交通ルールを無視するたびに「ブッブーはい不合格」と隣でのたまうジョー太さん。特に、赤でも右折できるというルールや、優先権については途中で訳分からなくなったり・・・本当にどうしようもないアホドライバーだわ、と自分で自分が嫌になりました。そして、ジョー太が厳しすぎて半泣きになりました。しかも、ここの人たちはすぐにクラクションを鳴らすので、周りからのプレッシャーもキツイ。車線変更でモタついてクラクション何度か鳴らされて、心が折れそうになりました。当然、テスラの加速の素晴らしさを体験することなど到底無理でした。フリーウェイなんて恐くてまだ走れないわ。。。
そんなズタズタな状態ですが、なんとか公道を走れるようになったので、第一関門はクリアという感じです。自分に甘いので、勝手にそう思っているだけかもしれませんが。
こうしてわたしが運転練習で四苦八苦している中、世の中の技術はどんどん進み。。。5月16日付けの日経新聞に『グーグルカー試乗記「事故ゼロ」の自動運転力は?』という記事が載っていました。
マウンテンビューを走るグーグルカー |
ちなみに、現在HBOで放送している『Silicon Valley』というコメディードラマに、Driverless carについてのストーリーがありましたが、実際はこんな感じで変な場所に連れ去られることはないので、安心しても大丈夫だそうです。もしものときのための非常用ボタンもあるみたいだし。
自動運転車が実用化されるのはまだ少し時間がかかりそうなので、わたしの運転練習はまだまだ続きそうです。
アメリカは今週末3連休。ジョー太とわたしは、明日の夜からポートランドまで車で行きます。向こうでシアトルから来る弟ロス&愉快な仲間たちと合流予定。長時間ドライブになるので、途中で運転するチャンスがありそうです。安全運転で行って来まーす。
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