6/27/2014

語学学校所感~3ヶ月を過ぎて~

渡米後ビザ無しで滞在可能な3ヶ月を過ぎ、やっとビザの有り難味を感じ始めました。が、わたしのビザは学生ビザなので、このビザを保有する限り学校(I-20発行可能な学校)に在籍し続けなければなりません。というわけで、3月30日(中途半端・・・)からESL(語学学校。English as a Second Language) に通っています(学生ビザの場合、I-20に記載されている学校の始まる日の30日前から渡米できます)。そして先日、学校の1クオーターが終了し、新しい学校に転校&新たにベルリッツのクラスも受け始めたので、ここらでちょっと今までの学校生活について振り返りながら、自分の感想等を書きたいと思います。独断と偏見によるものなので、あしからず。

ちなみに、わたしは学生経験だけは豊富です(全く自慢できたことではないけど・・・)。幼稚園に通い始めるまでの数年と大学院終了→司法浪人後の社会人生活4年以外、常に学生生活を送っているわたし。そして今再びの学生生活。そんなわけで学生目線の批評だけは得意。学生の立場から好き勝手に意見するってだけなんだけど。なお、語学学校については、高校時代のドイツ留学時に通ったことがあります。


~学校開始前~
まず、学校初日~1週間前くらいにプレイスメントテストを受ける必要があります。プレイスメントテストとは、レベル別のクラス分け試験のこと。わたしの場合、マーク式試験で、リスニングパートを解いた後リーディング&グラマーパートを解き、最後に特定の課題についてライティングをするといった感じでした。時間は全部で1時間半程度。スピーキングはありませんでした転校前の学校と、現在の新しい学校の両方ともこの方式を採用していました(試験内容は異なります)。ちなみに、ベルリッツはスピーキングのみのテストです。

テストの結果ですが、転校前の学校の場合、その日の内にわかりました。新しい学校の場合、初日に掲示板に貼り出されました。これは学校ごとに色々やり方があるかと思います。

~クラスのレベルについて~
クラスのレベルは6レベルに分かれていました。低いレベルが1、最高が6。学校によってレベルの設定や呼び方は区々かと思いますが、大体以下のような感じだと思います。

Level 1: Basic 
Level 2: Low Intermediate
Level 3: Intermediate
Level 4: High Intermediate
Level 5: Advanced
Level 6: High Advanced

3月に受けたテストの結果、スピーキング&リスニングとリーディングがレベル4で、ライティングとグラマーがレベル3でした(最近受けた転校時のテストでは、いずれもレベル5B というAdvancedのちょっと上のようなクラスに昇格しました。上がってよかったよ、本当に)。ちなみに、レベル6終了はカレッジに入学できる程度の英語力らしいです。本当かいな、と懐疑的に感じていますが。わたしなんてレベル5でもジョー太に5歳児程度と言われているので。。。

~クラスのスケジュール~
学生ビザの人は、週に最低18時間のクラスを受ける必要があります。欠席(80%ルール)とか休暇に関するもう少し細かいルールはありますが、とりあえず大雑把に18時間が最低ラインです。この時間を満たすためのスケジュールが学校毎に組まれています。学生ビザ保有者に関する細かなルールは、学校初日などに行われるオリエンテーションで説明されます。

聞いた話では、週に2日間だけ朝から晩まで9時間通い、残りの5日間は休みという学校があるらしいですが、月~金の午前中にクラスがあるのが通常かな~思います。最近はイミグレーションがどんどん厳しくなってきているので、所謂「ビザ取り学校」(学習意欲は無くただアメリカに長期滞在したい人のためにI-20を発行して学生ビザを取らせてくれる&授業料は安く、ルールもいい加減でユルイ学校)は消えていく傾向にあります。

わたしの通っていた学校では、リスニング&スピーキング、リーディング、ライティング、グラマーそしてランゲージラボというクラスが各1時間単位でありました。現在の学校は、ライティング&グラマー、リーディング&ボキャブラリーそしてイディオム&コミュニケーションという3つのパートに分かれて9時~13時までクラスがあります。

~クラスの人数~
クラスの人数は通っている学校によって区々だろうけど、転校前の学校は1クラス15人程度でした。正直、ちょっと多すぎる感じ。やはり人数が多くなると、発言の機会も減るし、クラスのまとまりも悪くなるので、好ましい環境ではありません。この点、現在の学校では、どのレベルも最高8人程度の少人数が確約されていて、実際に今のわたしのクラスは4人~6人で行われているので、良い環境かな~と感じています。ちなみにベルリッツは3人でやっています。

~クラスメイトについて~
ここベイエリアでは、アジア系が多いので、語学学校の生徒もアジア系が大半を占めています。前の学校は韓国系が多く、今の学校は中国系が多いです。タイやベトナムなど東南アジア人もそれなりの数います。また、前の学校にはブラジルやコロンビアなど南米から来た生徒も多く在籍していたので、ワールドカップで激しく盛り上がっていました(&今も盛り上がっていると思われる)。ヨーロッパ系の生徒はほとんど見かけませんが、いるとするとウクライナ等ロシア語圏がほとんど。なぜかは謎です。わたしを含めて日本人は前の学校でも今の学校でもそこそこ在籍しています。

ちなみに、ドイツ留学時は、クラスメイトのほとんどがヨーロッパ人でした。中国や韓国からの留学生はほとんどおらず、日本人はちらほらいるものの、アジア人自体あまり見かけない感じでした。ただ、けっこう昔のことなので、今は生徒の国籍分布も変わってきているかもしれません。

ドイツの学校にいた日本人は、ほとんどの人が有名大学でドイツ語やドイツ文学を専攻している人たち(1人だけ法律専攻の人がいました)でした。そりゃ、留学先に英語圏ではなくあえてドイツを選ぶくらいだから、みんなドイツに強い関心を持っていることは当然なんだけど、更に、どの人もとても個性的で聡明な感じでした。当時16歳だったわたしは、独り旅の心もとなさもあって、同じクラスに在籍していた日本人と「日本人のよしみ」で仲良くなりました。ちょうど将来の進路について考えていた頃だったので、彼らと色んな話をして、大学生活や自分の人生について青写真を描いたりしました。あのとき、周りの素敵な日本人から良い影響を受けることができたから、今の自分があるんだと思います。

一方、アメリカではどうかと言うと、今のところ日本人の友人は1人もおりません。。。故意に日本人を避けているわけでは決してありませんが、日本人の生徒は皆シャイすぎてなかなか精神的距離が縮まらないので、気が付くと日本人よりも他の国の人と仲良くなってしまっているという。。。長年アメリカ人ジョー太と過ごしているので、日本人以外の人と一緒にいることに違和感が全く無くなっているからかも。ただ、たまに日本語弾丸トークがしたくなるので、家に帰ってジョー太に弾を浴びせています。こういうとき、彼が日本語ペラペラで良かったって思うわ。

クラスメイトと交流して個人的に良かったと思うことは、他のアジア人への偏見が無くなった事です。ちょっとデリケートな話かもしれないけれど、正直、日本で暮らしていたときは、近隣のアジア諸国に対してあまり良い印象を持っていませんでした。それが、ここに来て、韓国人、中国人、台湾人の親友ができました。英語っていう共通の言語で話してみたら、みんな本当にいいヤツ(女の子だけど)で、驚くほど気が合いました。実際、同じアジア人ってだけで、白人と比べて、見た目も文化的背景も似ているし、共通の話題もたくさんあります。頭の固い年寄りのおっさんが仕切っている国レベルの話じゃなくて、若い(それなりに)女子の個人レベルで考えることが大事。結局、個人個人の交流で色んな価値観を学んでいくことが帰納的に国の価値観を良い方向に導くんじゃないかな~なんて思っています。昔は、中国とか韓国って聞くと、抽象的にニュースの報道等で聞く悪いイメージしか思い浮かばなかったけど、今は頭の中に親友の笑顔が浮かびます。逆も同じ事で、日本って聞いたときに、みんなの頭の中に一緒に楽しい時間を過ごしているときのわたしの姿が浮かんで欲しい。

~英語教師について~
英語の先生ですが、これは本当に良し悪しが分かれています。正直、今回の転校は先生が原因だったと言ってもいいかも。一気にやる気が失せた出来事として、クラスでゲームを行った際、先生が勝ったチームに賞品としてシールを配ったことが挙げられます。気にならない人には問題ない行為なのかも知れないけれど、個人的にこの行為は最後の一線を越えた感がありました。その先生は明らかにわたしたちを幼稚園児並みに扱っていると感じたのです。

確かに現時点の「英語の能力」は高くないかもしれない。でも当然、わたしたちの頭の中は完全に大人として物事を把握して考えることができるのだから、わたしたちを大人として扱い、それなりの尊敬を持って授業をするべきだと思うのです。わたしのケチなプライドの問題もあるのかも知れないけれど・・・。

逆に、今の学校の先生にはとても満足しています。学歴が大事なわけじゃないけれど、彼は英語学のマスターを持っているし、わたしたちの意見を尊敬しつつ、しっかりクラスをオーガナイズしてくれるので、安心して授業を受けることができます。そして、毎日何かが身に付いたっていう実感を与えてくれるので、授業料も無駄になってないわ~って感じることができます。

先生も人である以上、お互いの相性も学習環境の良し悪しに関係してくるので、もし、なんか嫌だなって思ったらはっきりと先生に意見すべきだと思うし(実際、生徒はお金を払っているお客さんなんだから、色々と主張して良いと思います)、それでも無理っぽければ、わたしのように転校するという方法もあります。ただし、転校する際には、学生ビザの生徒の場合いきなり消えることはできないので、各学校のルールに従って手続を進めなければいけません。また、転校先でちゃんと満足できるように、事前に情報を収集して、トライアルのクラスに参加するなどして、自分にとって良い学校かどうか見極めることが肝心だと思います。

以上、長々と書きましたが、渡米後3ヶ月を経過しての語学学校所感でした。順調に行けば、今年中にはESLを卒業できる可能性があるので、その後の進路はTOEFLのスコア次第~って感じっす。なんせ、1年で申請したはずの学生ビザが5年で許可されちゃったので、とりあえず思う存分学生やってみます。

6/21/2014

オレゴン州ロードトリップ~フッド山~

オレゴン州旅行の続きその1その2その3その4。この旅行記、ずっと引っ張り書き続けていますが、今日が遂に最終回です(最近オフラインの生活に活気があるため、なかなかブログを更新できず、カリフォルニアでの日常の記事は完全に後回しになっています。。。ちなみにツイッター(@pugslog)ではそこそこ頻繁に日常生活について呟いてますので、もしよろしければ見てやってください)

ポートランドを後にして、向かった先はフッド山。シャスタ山やレーニア山にも似て、頂に雪を残したフッド山の姿はポートランドからも望めます。日系人の間では「オレゴン富士」とか呼ばれているそうで、とにかく日本人は富士山が懐かしくて仕方がないのね~って感じですが、例に漏れずわたしも富士山を思い浮かべました。標高は3429メートル。




わたしたちは、5月24日から26日までフッド山の麓のロッジに宿泊しました。全部ジェイコブが手配してくれたので、わたしたちは行って寛ぐだけ。

寛ぐ皆の衆
ロッジに着いてビックリ、想像以上に広くて綺麗で、ベッドルーム・バスルーム4つ、外にはホットタブも付いているなかなかの豪邸。広い窓からは眩しいほどの緑。自然の中にいる~って感じでとてもリラックスできました。二日間のモーテル生活の後だったので、余計に有難味があったわ。

夜、遅れてジェイコブの奥さんマギーが到着(シアトルから電車でポートランドまで来たとのこと)。この日はみんなそこそこ疲れていたので、少しお酒を飲んでグータラしているうちに眠ってしまいました。

翌25日、朝(と言っても9時半過ぎ)起きると、ジェイコブからこの日の計画が発表されました(ってそれほど大それたものではないけど)。ジェイコブが焼いたホットケーキとジョー太が作ったスクランブルエッグを食べた後(なぜか男たちが料理を頑張ってた)、車2台で「トリリウム レイクTrillium Lake」へ。

トリリウム レイク
この日は雲が多くて、残念ながらフッド山の頂を望むことはできませんでしたが、それでもとても良い眺め。子ども連れや犬を連れた人で賑わっていました。と、到着後すぐにトイレに行きたくなったわたし。キャンプ場などのトイレはワイルドな印象なので避けたいところですが、頑張れ膀胱という励ましも空しく、我慢の限界を感じたので渋々トイレに行くことにしました。まぁ、トイレがあるだけマシよね。。。ということで、自然の中の所謂落下式便所を体験。スッキリした後は湖周辺のハイキングコースをみんなで歩きました。


ジェイコブ撮影のわたしたち。正直怪しい。特にジョー太が。日焼け対策でフードを被っていたのが災いして、自然とミスマッチな不振人物になっています。みんなで、誰かに似ているよね~という話になり、結果似ている人が判明。

セオドア・カジンスキー、通称ユナボマー。アメリカの数学者兼犯罪者。所謂爆弾魔です。この絵は、容疑者として公開されていた似顔絵。この似顔絵にジョー太さん似ている。。。ユナボマーはもう逮捕されていますが、逮捕前だったら通報されていたかも・・・。

話はそれましたが、自然の美しさに話を戻します。この日、アーロンがどうしても釣りをしたいと言うので(やりたいことは主張する。うん、アメリカ人)、彼が魚を釣ってリリースしている間、わたしたちは湖の畔で彼を待ちながら歓談。


ハイキングコースはあるものの、自然を壊さない形で作られているので、動物たちを身近に感じることもできます。これはビーバーの巣かな。綺麗な青い羽の鳥もわたしたちのすぐ近くまで来て、サンドイッチのカスを啄ばんでいました。なかなかちゃっかりした鳥。


愛犬家もたくさんいました。良く見ると2匹が乗っています。ライフジャケットも着て本格的。一生懸命バランスを取っている姿がとてもかわいい。

湖の周りを一周しハイキングを終えた後、また車に乗り、「ティンバーラインロッジ Timberline Lodge」に向かいました。どんどん窓の外が雪景色に変わってく~。このロッジ、ウィンタースポーツをする人に特に人気があるのだろうけど、わたしたちみたいにウィンタースポーツをやらなくても、歴史的なロッジに滞在して、美しい雪景色を眺めているだけで十分に楽しめる場所だと思います。ちなみに、ウェディングサービスもあるそうです。


ジェイコブとマギー。高校生のときから付き合っていて、途中の遠距離時代も乗り越えて3年前に結婚。もうシアトルからミシガン州に引っ越してしまいましたが、またクリスマスのときに会えるのが楽しみです。

ロッジで寒さに震えつつ雪景色を堪能した後は、わたしたちの宿泊先のロッジに戻り、アーロンの手作りピザを食べながらビールを飲みました。良い感じに酔っ払ったので、ガレージにあった卓球台でビアポン大会。


卓球台の上のビールのグラスにピンポン球がかすったら一口飲む。グラスの中に球が入ったらいっきする、というルールで、いつもの如くバカな遊びに興じたわたしたち。結果、みんなグダグダに酔っ払って、その状態でホットタブに入り、夜中まで騒ぎ倒しました。山の中の一軒屋のようなところだったので、ご近所迷惑になる心配がなくてよかったよかった。

翌日16日昼前、若干の二日酔いを抱えながら、ロスたちはシアトルへ、わたしたちはカリフォルニアへ帰路に就きました。約1400キロを一日で運転。ほぼ一本道だったし、タイミングよくスーパーチャージャーで充電できたので、順調に帰ることができました。それでも到着は夜中の1時過ぎ。ジョー太さん、本当にお疲れさんって感じです。

そして、電気自動車テスラさん、道中、航続距離の不満や電気切れ等のストレスを一度も感じさせることなく、平均速度120キロで文句なしのパフォーマンスを発揮してくれました。スーパーチャージャーでは色々なテスラオーナーとの交流も生まれたし、わたしたちのロードトリップを本当に楽しいものにしてくれました。と、かなり擬人化しちゃっていますな。ジョー太さんは、今年の冬、スーパーチャージャーの設置が進んだら、ウィスコンシン州までテスラで行くことを計画しているそうです。果たして実現するか、乞うご期待。

旅記事が続きましたが、わたしたちは来週末からまたカリフォルニアを離れ、ウィスコンシン州のジョー太実家に滞在する予定。さすがに今回は飛行機で。独立記念日の花火をマディソンで観る事になりそうです。ロスも一緒に滞在予定。3年ぶりのマディソンの夏、今から楽しみです。

オレゴン州旅行、完。


6/17/2014

オレゴン州ロードトリップ~ポートランド~

ちょっと日が空いてしまいましたが、オレゴン州旅行の続きですその1その2その3

5月24日昼前にオレゴンコースト出発し、ウッドバーンのスーパーチャージャーで車を充電した後、ポートランドへ向かいました。ロスたちとの合流時間は午後2時。ロスとはグーグル+でロケーションを共有している(お互いの現在地がいつもわかる)ので、互いに進み具合を確認できて便利でした(ロスの出発が遅れたのも地図ですぐわかりました。「もうけっこう進んでるよ~」という嘘をつくロス。バレバレだっつーの)。ちなみにシアトルからポートランドまでは車で3時間程度。ロスたちは出発は遅れたものの、その後脅威の速さでポートランドに到着し、逆にわたしたちが少し待たせることになってしまいました。

今回わたしたちが訪れた場所は下の地図の通りです(徒歩時間になっているけど、歩いていません・・・)



実はポートランドはわたしたちの最終目的地ではなかったため(ジェイコブがプランニングしていたのですが、わたしとジョー太はどこに行くか知らされていませんでした。毎度お決まりのパターン)、今回はガッツリ観光をすることはできませんでしたが、横断的にドライブして、なんとなく街の雰囲気を感じることができました。ボロくて陰鬱な感じが漂うけどそれがなんか落ち着く~って感じはシアトルと似ているかな。ロスたちが言うには、シアトルよりもポートランドの方がリラックスできるそうです。

待ち合わせ場所は「Cascade Brewing Barrel House」。わたしたちが到着すると、もうみんなビールのテイスティングを開始していました。

奥から、ジェイコブ、アーロン、ジェス
到着早々にアルコール度10%のビールを飲まされたパグ子。その後もブルーベリーやらハニージンジャーやら、色んな種類のビールを飲んで、ほろ酔いに。隣に座ってたお兄さんたちが黒縁の眼鏡をかけていたのですが、ジョー太が「Portlandiaに出てきそうだよね~」と言っていて、あぁ、確かにって思っちゃいました。ちなみに「Portlandia」とは、ポートランドが舞台のTVコメディーです。わたしたちはちょこっと観ただけですが、独特の世界観があるので、ハマる人はハマるかも。

ビールを飲んだ後は、近くの空き地へ。空き地っていうとなんか「ドラえもん」を思い出しますが、ここの空き地にはドラム缶の代わりにヤギの家があります。
The Belmont goats
街中にいきなりヤギ。「The Belmont goatsです。この空き地、元々はレストランがあったらしいのですが、火災により消失。土地が広大なため買い手が現れず、何もなくなった土地には雑草が増え、管理会社も困っていたところ、ランドスケープアーキテクトのブレットさんが「ヤギに雑草を食べてもらう」という解決策を考案したのです。ヤギなら環境に負担をかけずに雑草駆除ができるし、何よりも街の人々の癒しになる。なかなか素敵なアイディア。


一頭一頭にはちゃんと名前が付いています。持っていたパン屑をあげようとしたら群がってきました(草を食べなくなっちゃうので、あげすぎるのは良くないけど、お口直し程度に)。サイトには名前とともに懐こさレベル(?)のようなものが載っています。たぶん右から、HICKORYとDUCHESSとDUSTYだと思われる。

ヤギと戯れた後は、ガイドブックにも載っている観光スポット「国際バラ試験場」へ。

咲き誇るバラたち
こちら、全米で最初に作られたバラ試験場だそうです。季節も良かったので、ほとんどのバラが開花していて、バラの香りに包まれてとても優雅な気分になりました。ウェディングドレスを着たインド人のカップルが記念撮影をしていてとても微笑ましかったです。無料で入れるというのも○。

ジョー太さんお得意の一眼レフで撮影。蕾がすごいことになってるわ。


この写真もジョー太さんが撮影。縦一列に並んでみました。通りすがりのおっさんがジョー太の後ろで変なポーズをしてわたしたちを笑わせてくれました。こういうところアメリカっぽいわ。おっさんのお陰でみんな見事に笑顔です。

この後、スーパーで2日分の食料を購入。最終目的地へ向けて出発しました。
続く。

6/06/2014

青紫の季節

今日も夏日のベイエリア。強い日差しの中、朝からロスガトスのDMVへ路上試験に行ってきました。が、レンタカーで(テスラさんはジョー太が職場に乗っていった為、レンタカーで試験を受けることにしました。実際、コンパクトカーの方が安心して運転が楽だし)受ける際に必要なレンタカー会社からのレターというものを忘れており、保険の証明となる契約書だけでは受けられない、と試験直前になって言われ、すごすごと退散してきたのでした・・・。本当にオッチョコチョイだよ。これで試験が1ヶ月先になってしまいました。次はサンタクララのDMV。家の近所の勝手知ったる道で試験を受けられるのは良いことですが、サンタクララは試験官が厳しいという噂が流れているので、どうなることやら~。もっと練習する時間ができてよかったじゃん、って友達に慰められ、ちょっと元気が出ました。

ここ数日は一日何時間も車に乗って練習していました。おかげで腕が焼ける焼ける。フリーウェイもなんとか乗れるようになり、右折時に赤信号で停止して後ろの車からクラクションを鳴らされることもなくなったし(日本と異なり、アメリカは原則赤信号でも右折できます)、少しずつ上達を感じて運転が楽しくなってきました。そんな楽しい気分で街をウロウロドライブしていると、色んな植物が目に飛び込んできます。前から、ここの草花はダイナミックだな~と感心していたのですが、最近は青や紫の花が多いことに気づきました。


モコモコしていてかわいいです。アジサイを小型化して凝縮したみたいな花の付き方。


これは比較的どこでも見かけます。ピョンピョン~と元気良く飛び出して咲いています。


これもあちこちで見かける花。白い色もあります。花火みたい。


こちらは濃い紫が印象的。

どの花もあまり日本で見かけない気がします(緑の少ない東京で長らく生活していたため、見落としていた虞もあります)。カリフォルニアは年間通して温暖で湿度が低いため、季節毎の気温差が激しく湿度の高い日本とは、生息している草花が異なるのは当たり前なんだけど。目新しい植物を見付けると興味をそそられます。


こちらは「ジャカランダ」という落葉高木。カリフォルニアでは、この紫の花が咲くと初夏の訪れを感じるとのこと。日本にいた頃は、四季の花々で季節の移り変わりを感じるのが当たり前でした。翌年、同じ花が咲く頃、去年の今頃は~みたいにセンチメンタルになったり。ベイエリアでの生活もまだ3ヶ月。来年の今頃、またジャカランダが咲いたら、今のこの時期を思い出して懐かしくなるかな~なんてふと思いました(きっとDMVがらみのドタバタを思い出すな・・・)

ちなみにジャカランダ、熱海市でも咲くみたいです(こちら)。思いっ切り地元伊豆・・・。熱海の人はカリフォルニアで熱海を思い出してくださいな。

6/02/2014

オレゴン州ロードトリップ~オレゴンコースト~

オレゴン州旅行の続きですその1その2

5月23日の昼過ぎにシャスタ山を後にし、州境を越え、次の目的地であるオレゴン州のオレゴンコーストを目指しました。




当初オレゴンコーストに立ち寄る予定はありませんでしたが、ロスたちのポートランドへの到着が一日遅れる事になり、ロスのオススメで急遽オレゴンコーストを観光することにしました。

ベイエリアから行く場合、フリーウェイ101を北上すれば必然的にオレゴンコーストに辿り着きます。しかし、101沿いにはテスラのスーパーチャージャーがまだ存在しないため、わたし達は、充電スポットのユージーンまで内陸を進み、ユージーンでフルチャージ。そこから山道の126を通ってフローレンスに行きました。そして遂に101に乗ってオレゴンコーストをドライブ。途中ニューポートで一泊し、次の日も引き続きオレゴンコーストを走り、リンカーンシティからウッドバーンにある次のスーパーチャージャーに向かいました。


雲ひとつ無いカリフォルニアの青空から一変、オレゴン州に入ると重々しい空模様。そして湿度が高い!途中小雨が降ったのですが、本当に1ヶ月以上雨を感じずに生活していたので、少しの雨粒でも新鮮に感じました(カリフォルニア州はそれだけ日照ってる)

荒々しい感じのオレゴンコースト
オレゴンコーストは見どころがたくさんあるので、ちょこちょこ止まって観光するなら数日は必要になるかと思います。しかし、今回は時間があまり無かったわたし達、とりあえず海岸沿いをドライブしながら景色を楽しむことにしました。

ただ、ここだけは行ってみたいと思っていたのが「シーライオンケイブズ」。しかし、到着時間が18時を過ぎていたため、最終の17時に間に合わず、行けずに終わったのは痛恨の極みでした。ジョー太が、「オレは死ぬときに、ア・ザ・ラ・シが見・た・かったぁ・・・・って言うと思うよ。それくらい悔しい」と言っていました。ふたりの「やらなかった後悔リスト」にサンクトペテルブルクのペトロパヴロフスク寺院の中に入れなかったことと並んでアザラシの洞窟が追加されたのでした。


この日の天気のせいもあるかと思いますが、オレゴンコーストは、「これがカリフォルニアの海と同じ太平洋なのかい!?」って言いたくなるほど、荒々しい。なぜか能登半島や北海道のオロロンラインに近いものを感じます。そう、日本海のあの感じ。そして、海岸沿いの街もどことなく鄙びた日本の漁港のような雰囲気を醸しています。

この日はオレゴンコースト一番の観光地、ニューポートにて宿泊することにしました。3連休前の金曜の夜だし、飛び入りで泊まれる場所があるかしら~と不安に思っていましたが、心配ご無用、ニューポートにはたくさんのモーテルがあるので、問題なく宿泊できました。モーテルも2日目なので、慣れたわたし。アメリカをロードトリップしてるという感慨に浸る余裕も出てきました。


「クラムチャウダーにはパン」というジョー太さん
夕飯はクラムチャウダーで有名な「Mo's Restaurant」本店で食べようと計画していましたが、こちらも閉店の21時にギリギリ間に合わず。アザラシ洞窟の悔しさもあり、諦めきれなかったジョー太が、店内に押し入って交渉したところ(日本にいるときはこの行動力を「外人パワー」って呼んでいました)、テイクアウト(to go)なら食事が用意できるとのこと。さすがアメリカ、交渉してみるもんだわ~。ついでにサラダのオマケまで貰い、店の外のベンチでニューポートの夜景を眺めながら食事しました。この夜は移動と観光の疲れで爆睡。

世界で最も小さな港
5月24日、翌朝はモーテルの朝食ブッフェを食べた後、ディポベイへ。この港、世界で最も小さな港としてギネスブックにも載っているそうです。これまた日本海の漁港を思い出させる感じ。


この海の向こうにクジラが見える
ホエールウオッチングスポットとしても有名だそうで、この日も港から、観光客を乗せたボートが何隻も海に出ていました。街にはクジラグッズなどを売っている鄙びた(鄙びたを連発していて申し訳ありません)土産物屋が何軒かあり、これまた日本の過疎化の進んだ観光地を感じさせたのでした。天気のせいだな、きっと。その後、オレゴンコーストに別れを告げ、山を抜けてウッドバーンへ。


道すがら、また面白い車を発見。オレゴン州、この田舎っぽさが良い味出しているのかもしれません。住んでいる人も、田舎の白人って感じで、どことなく粗野な雰囲気です。

そんな感じに、街や人を色々観察しつつ、ポートランドに向かったのでした。
続く。