6/27/2014

語学学校所感~3ヶ月を過ぎて~

渡米後ビザ無しで滞在可能な3ヶ月を過ぎ、やっとビザの有り難味を感じ始めました。が、わたしのビザは学生ビザなので、このビザを保有する限り学校(I-20発行可能な学校)に在籍し続けなければなりません。というわけで、3月30日(中途半端・・・)からESL(語学学校。English as a Second Language) に通っています(学生ビザの場合、I-20に記載されている学校の始まる日の30日前から渡米できます)。そして先日、学校の1クオーターが終了し、新しい学校に転校&新たにベルリッツのクラスも受け始めたので、ここらでちょっと今までの学校生活について振り返りながら、自分の感想等を書きたいと思います。独断と偏見によるものなので、あしからず。

ちなみに、わたしは学生経験だけは豊富です(全く自慢できたことではないけど・・・)。幼稚園に通い始めるまでの数年と大学院終了→司法浪人後の社会人生活4年以外、常に学生生活を送っているわたし。そして今再びの学生生活。そんなわけで学生目線の批評だけは得意。学生の立場から好き勝手に意見するってだけなんだけど。なお、語学学校については、高校時代のドイツ留学時に通ったことがあります。


~学校開始前~
まず、学校初日~1週間前くらいにプレイスメントテストを受ける必要があります。プレイスメントテストとは、レベル別のクラス分け試験のこと。わたしの場合、マーク式試験で、リスニングパートを解いた後リーディング&グラマーパートを解き、最後に特定の課題についてライティングをするといった感じでした。時間は全部で1時間半程度。スピーキングはありませんでした転校前の学校と、現在の新しい学校の両方ともこの方式を採用していました(試験内容は異なります)。ちなみに、ベルリッツはスピーキングのみのテストです。

テストの結果ですが、転校前の学校の場合、その日の内にわかりました。新しい学校の場合、初日に掲示板に貼り出されました。これは学校ごとに色々やり方があるかと思います。

~クラスのレベルについて~
クラスのレベルは6レベルに分かれていました。低いレベルが1、最高が6。学校によってレベルの設定や呼び方は区々かと思いますが、大体以下のような感じだと思います。

Level 1: Basic 
Level 2: Low Intermediate
Level 3: Intermediate
Level 4: High Intermediate
Level 5: Advanced
Level 6: High Advanced

3月に受けたテストの結果、スピーキング&リスニングとリーディングがレベル4で、ライティングとグラマーがレベル3でした(最近受けた転校時のテストでは、いずれもレベル5B というAdvancedのちょっと上のようなクラスに昇格しました。上がってよかったよ、本当に)。ちなみに、レベル6終了はカレッジに入学できる程度の英語力らしいです。本当かいな、と懐疑的に感じていますが。わたしなんてレベル5でもジョー太に5歳児程度と言われているので。。。

~クラスのスケジュール~
学生ビザの人は、週に最低18時間のクラスを受ける必要があります。欠席(80%ルール)とか休暇に関するもう少し細かいルールはありますが、とりあえず大雑把に18時間が最低ラインです。この時間を満たすためのスケジュールが学校毎に組まれています。学生ビザ保有者に関する細かなルールは、学校初日などに行われるオリエンテーションで説明されます。

聞いた話では、週に2日間だけ朝から晩まで9時間通い、残りの5日間は休みという学校があるらしいですが、月~金の午前中にクラスがあるのが通常かな~思います。最近はイミグレーションがどんどん厳しくなってきているので、所謂「ビザ取り学校」(学習意欲は無くただアメリカに長期滞在したい人のためにI-20を発行して学生ビザを取らせてくれる&授業料は安く、ルールもいい加減でユルイ学校)は消えていく傾向にあります。

わたしの通っていた学校では、リスニング&スピーキング、リーディング、ライティング、グラマーそしてランゲージラボというクラスが各1時間単位でありました。現在の学校は、ライティング&グラマー、リーディング&ボキャブラリーそしてイディオム&コミュニケーションという3つのパートに分かれて9時~13時までクラスがあります。

~クラスの人数~
クラスの人数は通っている学校によって区々だろうけど、転校前の学校は1クラス15人程度でした。正直、ちょっと多すぎる感じ。やはり人数が多くなると、発言の機会も減るし、クラスのまとまりも悪くなるので、好ましい環境ではありません。この点、現在の学校では、どのレベルも最高8人程度の少人数が確約されていて、実際に今のわたしのクラスは4人~6人で行われているので、良い環境かな~と感じています。ちなみにベルリッツは3人でやっています。

~クラスメイトについて~
ここベイエリアでは、アジア系が多いので、語学学校の生徒もアジア系が大半を占めています。前の学校は韓国系が多く、今の学校は中国系が多いです。タイやベトナムなど東南アジア人もそれなりの数います。また、前の学校にはブラジルやコロンビアなど南米から来た生徒も多く在籍していたので、ワールドカップで激しく盛り上がっていました(&今も盛り上がっていると思われる)。ヨーロッパ系の生徒はほとんど見かけませんが、いるとするとウクライナ等ロシア語圏がほとんど。なぜかは謎です。わたしを含めて日本人は前の学校でも今の学校でもそこそこ在籍しています。

ちなみに、ドイツ留学時は、クラスメイトのほとんどがヨーロッパ人でした。中国や韓国からの留学生はほとんどおらず、日本人はちらほらいるものの、アジア人自体あまり見かけない感じでした。ただ、けっこう昔のことなので、今は生徒の国籍分布も変わってきているかもしれません。

ドイツの学校にいた日本人は、ほとんどの人が有名大学でドイツ語やドイツ文学を専攻している人たち(1人だけ法律専攻の人がいました)でした。そりゃ、留学先に英語圏ではなくあえてドイツを選ぶくらいだから、みんなドイツに強い関心を持っていることは当然なんだけど、更に、どの人もとても個性的で聡明な感じでした。当時16歳だったわたしは、独り旅の心もとなさもあって、同じクラスに在籍していた日本人と「日本人のよしみ」で仲良くなりました。ちょうど将来の進路について考えていた頃だったので、彼らと色んな話をして、大学生活や自分の人生について青写真を描いたりしました。あのとき、周りの素敵な日本人から良い影響を受けることができたから、今の自分があるんだと思います。

一方、アメリカではどうかと言うと、今のところ日本人の友人は1人もおりません。。。故意に日本人を避けているわけでは決してありませんが、日本人の生徒は皆シャイすぎてなかなか精神的距離が縮まらないので、気が付くと日本人よりも他の国の人と仲良くなってしまっているという。。。長年アメリカ人ジョー太と過ごしているので、日本人以外の人と一緒にいることに違和感が全く無くなっているからかも。ただ、たまに日本語弾丸トークがしたくなるので、家に帰ってジョー太に弾を浴びせています。こういうとき、彼が日本語ペラペラで良かったって思うわ。

クラスメイトと交流して個人的に良かったと思うことは、他のアジア人への偏見が無くなった事です。ちょっとデリケートな話かもしれないけれど、正直、日本で暮らしていたときは、近隣のアジア諸国に対してあまり良い印象を持っていませんでした。それが、ここに来て、韓国人、中国人、台湾人の親友ができました。英語っていう共通の言語で話してみたら、みんな本当にいいヤツ(女の子だけど)で、驚くほど気が合いました。実際、同じアジア人ってだけで、白人と比べて、見た目も文化的背景も似ているし、共通の話題もたくさんあります。頭の固い年寄りのおっさんが仕切っている国レベルの話じゃなくて、若い(それなりに)女子の個人レベルで考えることが大事。結局、個人個人の交流で色んな価値観を学んでいくことが帰納的に国の価値観を良い方向に導くんじゃないかな~なんて思っています。昔は、中国とか韓国って聞くと、抽象的にニュースの報道等で聞く悪いイメージしか思い浮かばなかったけど、今は頭の中に親友の笑顔が浮かびます。逆も同じ事で、日本って聞いたときに、みんなの頭の中に一緒に楽しい時間を過ごしているときのわたしの姿が浮かんで欲しい。

~英語教師について~
英語の先生ですが、これは本当に良し悪しが分かれています。正直、今回の転校は先生が原因だったと言ってもいいかも。一気にやる気が失せた出来事として、クラスでゲームを行った際、先生が勝ったチームに賞品としてシールを配ったことが挙げられます。気にならない人には問題ない行為なのかも知れないけれど、個人的にこの行為は最後の一線を越えた感がありました。その先生は明らかにわたしたちを幼稚園児並みに扱っていると感じたのです。

確かに現時点の「英語の能力」は高くないかもしれない。でも当然、わたしたちの頭の中は完全に大人として物事を把握して考えることができるのだから、わたしたちを大人として扱い、それなりの尊敬を持って授業をするべきだと思うのです。わたしのケチなプライドの問題もあるのかも知れないけれど・・・。

逆に、今の学校の先生にはとても満足しています。学歴が大事なわけじゃないけれど、彼は英語学のマスターを持っているし、わたしたちの意見を尊敬しつつ、しっかりクラスをオーガナイズしてくれるので、安心して授業を受けることができます。そして、毎日何かが身に付いたっていう実感を与えてくれるので、授業料も無駄になってないわ~って感じることができます。

先生も人である以上、お互いの相性も学習環境の良し悪しに関係してくるので、もし、なんか嫌だなって思ったらはっきりと先生に意見すべきだと思うし(実際、生徒はお金を払っているお客さんなんだから、色々と主張して良いと思います)、それでも無理っぽければ、わたしのように転校するという方法もあります。ただし、転校する際には、学生ビザの生徒の場合いきなり消えることはできないので、各学校のルールに従って手続を進めなければいけません。また、転校先でちゃんと満足できるように、事前に情報を収集して、トライアルのクラスに参加するなどして、自分にとって良い学校かどうか見極めることが肝心だと思います。

以上、長々と書きましたが、渡米後3ヶ月を経過しての語学学校所感でした。順調に行けば、今年中にはESLを卒業できる可能性があるので、その後の進路はTOEFLのスコア次第~って感じっす。なんせ、1年で申請したはずの学生ビザが5年で許可されちゃったので、とりあえず思う存分学生やってみます。

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