4/23/2014

アメリカ新生活スタート~電気自動車購入~

車社会アメリカ。広大な土地を移動するには車が無いと不便を来たします(ジョー太の実家のあるウィスコンシン州なんて、不便どころか生存できないかも・・・)。ここベイエリアについては、カルトレインバス等もありますが、全地域を網羅していないし、車と比べてやたら時間がかかるため、日常生活を円滑に送るために車はやはり必需品。そのため、車購入は渡米後の最優先事項のひとつでした(カリフォルニア州の運転免許証が無い方は、まず免許取得が先です。我が家の場合、ジョー太さんがアメリカ人なので、免許は16歳のときに取得済み。わたしはまだ・・・)

実はわたしたち、渡米の話が出る以前に、日本での車の購入を検討していたのですが、そのときから、電気自動車が非常に気になっていました。ゼロ・エミッション、環境のことを考えるとCO2を排出しない車の方が良いに決まってる。わたしは激しくエコな人ってわけではありませんが、ドイツ留学時にエコの精神に触れ、その後もなんとなく環境を気にしながら生きてきました。ジョー太も環境を大切にする家庭に育ったので(弟ロスはワシントン大学で環境政策学の修士を取得し、ホワイトハウスで環境顧問のインターンをしていました。よくエコな話を聞かせてくれる)、二人ともエコカーについては完全に意見が一致。買うなら電気自動車って決めていました(水素自動車でもいいのですが、現時点では電気自動車の方が現実的)

日本にいた頃は日産のリーフ(日本時代のブログでリーフ試乗についての記事を書いています)をレンタルして、東京から関西方面(伊勢神宮、神戸、京都)や北関東へ旅行に出かけたりしました。その際、リーフの素晴らしさと不便さをこれでもかと体験しました。

リーフの素晴らしさは電気自動車というその存在の意義に全て包含されますが、不便さについては、やはり航続距離の短さが挙げられます。現在のタイプで84マイル(=135キロ)。日本のサイトでは、JC08モードで228キロとなっていますが、アメリカの表示の方がより現実的だと思います。当たり前ですが、真夏にクーラー全開で渋滞のある山道を走った場合、もっとずっと航続距離は短くなります。この航続距離では、アメリカの広い大地をあちこち乗り回すことは不可能(狭い日本でも厳しかった・・・)。やはり、リーフは通勤等近距離移動時に使うセカンドカーとしての位置付けになってしまうのです。。。なお、過去のブログでは、充電スポットのインフラが整っていないことをボヤいていますが、そもそも頻繁に充電する必要が無い事が何より望ましいのです(一回の急速充電に30分。何度も充電を繰り返していると目的地への到着がどんどん遅れて、予定がめちゃくちゃになるという事態は体験済み)

それでは航続距離が長い電気自動車は存在するかって?存在します。一回の充電で300マイル(=483キロ)。日本のサイトによると最大502キロ。アメ車のテスラ(モデルS)です。

テスラを販売するテスラモーターズは、ここシリコンバレーのパロアルトに本社を構える電気自動車会社。CEOのイーロン・マスクは、アイアンマンのモデルとしても有名で、PayPalや宇宙産業のスペースXといった会社も立ち上げている凄すぎる企業家。ジョー太さんはアイアンマンが大好きで(主人公のトニー・スタークと同じマサチューセッツ工科大学を出ているので親近感が湧くらしい。ルックスは全く以って似ていませんが・・・)、イーロン・マスクもめちゃくちゃ尊敬しているので、テスラに乗ってみたい~といつも言っていました。

そして遂にテスラに乗る機会が訪れました。渡米後1週間はロスの住むシアトルに滞在したのですが、そのときテスラの販売店へ行き、試乗したのです。

展示車のハンドルを握りご満悦なジョー太
わたしも初めてテスラに乗りました。車内はとても広くて、シートも座り心地最高。未来的な内装も素敵。という風な具合でテスラに惚れ込んでしまいました。

このタッチスクリーンで車を操作します。走行中も常にマップやウェブが見れる。

広いトランク。
このトランク、更に下部分に収納スペースがあります。オプションのチャイルドシートも後方に2席設置可能なので、最大7人乗車できる。ファミリーカーとしても秀逸。

フロント部分
はい、エンジンがありません。ここも収納スペースになっています。人が1人入れる広さ。

シアトルの街を試乗中
これ、運転しているのは弟のロスです。ジョー太はこの時アメリカの自動車保険に未加入だったので運転できず、後部座席での試乗に甘んじることになったのでした(運転する気満々だったのに残念なジョー太さん)。わたしも一緒に後ろに乗ったのですが、とにかく走りがスムーズ、そして静か。加速も凄い。ロスがふざけて(ふざけないで欲しい)スピードを急に出したので、ジェットコースターに乗っているような感じで、絶叫系が苦手なわたしは生きた心地がしませんでした。しかし、安定して走行しているときはあまりのスムーズさと静けさのため、高速で走行していてもスピードをそれほど感じません。気持ちよくて試乗中なのに眠気を感じ、うつらうつらしてしまいました。

試乗後、家族会議。テスラに乗ってしまったからにはもう他の車には乗れないね~という感じで、最終的にジョー太が「オレは買う」と決断。テスラを我が家に迎えることにしたのでした。

決して安くはない車ですが、単なる自己満足の対象ではなく(もちろんカッコイイ車に乗っていることの満足感はありますが)、この車を購入することで「環境を汚染せず、ガソリンに依存した社会の改善に貢献」するというテスラモーターズの理念に共感し、それを自分たちのポリシーとして外にも発信できるという素晴らしさがあります。


排気ガスゼロ
日本ではまだほとんど見かけないテスラですが、シリコンバレーではけっこう走っています(電気自動車自体が日本より多い。リーフも良く見かけます)。ここの人たちからは地元産の夢のある車という感じで愛されているようです。乗っているとよく他人の視線を感じるので、不用意に変顔とかできません・・・。また、他のテスラオーナーたちと交流が生まれたりもします。

テスラが来てから毎週末ドライブに出かけているのですが、遠出しても航続距離でストレスを感じることは全くありません。平日は、月曜にジョー太が会社でフル充電すると、その週は週末まで充電無しで余裕で過ごせます(ジョー太の通勤距離は往復30キロくらい)。しかも、充電は基本的に無料なので、金銭面でも長期的に考えて優れた選択だと思います。

広大なアメリカですが、運転さえ頑張ればロスのいるシアトルはもちろん、パパママのいるウィスコンシン州だってロードトリップできちゃいますこちら。ジョー太の親友ブレットのいるテキサスにここから行くのは2015年末まで厳しそうだけど)

我が家のテスラ。フリーモントのスーパーチャージャーにて
大きな車ですが、ベイエリアの広い道では問題なし(シアトルの街中ではちょっと大きすぎる印象でしたが)。全面ガラス張りのルーフから、シリコンバレーの真っ青な空が見えて気持ち良いです。

しかし、まだわたしには運転免許の実技試験でこの車を操る自信が・・・全く無い(日本ではペーパーでした。そうそう、ここの実技試験は自分の車で受けます)。初めてのキズを作らないように頑張ります。テスラちゃん、よろしくね。

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