実はわたしたち、渡米の話が出る以前に、日本での車の購入を検討していたのですが、そのときから、電気自動車が非常に気になっていました。ゼロ・エミッション、環境のことを考えるとCO2を排出しない車の方が良いに決まってる。わたしは激しくエコな人ってわけではありませんが、ドイツ留学時にエコの精神に触れ、その後もなんとなく環境を気にしながら生きてきました。ジョー太も環境を大切にする家庭に育ったので(弟ロスはワシントン大学で環境政策学の修士を取得し、ホワイトハウスで環境顧問のインターンをしていました。よくエコな話を聞かせてくれる)、二人ともエコカーについては完全に意見が一致。買うなら電気自動車って決めていました(水素自動車でもいいのですが、現時点では電気自動車の方が現実的)。
日本にいた頃は日産のリーフ(日本時代のブログでリーフ試乗についての記事を書いています)をレンタルして、東京から関西方面(伊勢神宮、神戸、京都)や北関東へ旅行に出かけたりしました。その際、リーフの素晴らしさと不便さをこれでもかと体験しました。
リーフの素晴らしさは電気自動車というその存在の意義に全て包含されますが、不便さについては、やはり航続距離の短さが挙げられます。現在のタイプで84マイル(=135キロ)。日本のサイトでは、JC08モードで228キロとなっていますが、アメリカの表示の方がより現実的だと思います。当たり前ですが、真夏にクーラー全開で渋滞のある山道を走った場合、もっとずっと航続距離は短くなります。この航続距離では、アメリカの広い大地をあちこち乗り回すことは不可能(狭い日本でも厳しかった・・・)。やはり、リーフは通勤等近距離移動時に使うセカンドカーとしての位置付けになってしまうのです。。。なお、過去のブログでは、充電スポットのインフラが整っていないことをボヤいていますが、そもそも頻繁に充電する必要が無い事が何より望ましいのです(一回の急速充電に30分。何度も充電を繰り返していると目的地への到着がどんどん遅れて、予定がめちゃくちゃになるという事態は体験済み)。
それでは航続距離が長い電気自動車は存在するかって?存在します。一回の充電で300マイル(=483キロ)。日本のサイトによると最大502キロ。アメ車のテスラ(モデルS)です。
テスラを販売するテスラモーターズは、ここシリコンバレーのパロアルトに本社を構える電気自動車会社。CEOのイーロン・マスクは、アイアンマンのモデルとしても有名で、PayPalや宇宙産業のスペースXといった会社も立ち上げている凄すぎる企業家。ジョー太さんはアイアンマンが大好きで(主人公のトニー・スタークと同じマサチューセッツ工科大学を出ているので親近感が湧くらしい。ルックスは全く以って似ていませんが・・・)、イーロン・マスクもめちゃくちゃ尊敬しているので、テスラに乗ってみたい~といつも言っていました。
そして遂にテスラに乗る機会が訪れました。渡米後1週間はロスの住むシアトルに滞在したのですが、そのときテスラの販売店へ行き、試乗したのです。
展示車のハンドルを握りご満悦なジョー太 |
このタッチスクリーンで車を操作します。走行中も常にマップやウェブが見れる。 |
広いトランク。 |
フロント部分 |
シアトルの街を試乗中 |
試乗後、家族会議。テスラに乗ってしまったからにはもう他の車には乗れないね~という感じで、最終的にジョー太が「オレは買う」と決断。テスラを我が家に迎えることにしたのでした。
決して安くはない車ですが、単なる自己満足の対象ではなく(もちろんカッコイイ車に乗っていることの満足感はありますが)、この車を購入することで「環境を汚染せず、ガソリンに依存した社会の改善に貢献」するというテスラモーターズの理念に共感し、それを自分たちのポリシーとして外にも発信できるという素晴らしさがあります。
排気ガスゼロ |
テスラが来てから毎週末ドライブに出かけているのですが、遠出しても航続距離でストレスを感じることは全くありません。平日は、月曜にジョー太が会社でフル充電すると、その週は週末まで充電無しで余裕で過ごせます(ジョー太の通勤距離は往復30キロくらい)。しかも、充電は基本的に無料なので、金銭面でも長期的に考えて優れた選択だと思います。
広大なアメリカですが、運転さえ頑張ればロスのいるシアトルはもちろん、パパママのいるウィスコンシン州だってロードトリップできちゃいます(こちら。ジョー太の親友ブレットのいるテキサスにここから行くのは2015年末まで厳しそうだけど)。
我が家のテスラ。フリーモントのスーパーチャージャーにて |
しかし、まだわたしには運転免許の実技試験でこの車を操る自信が・・・全く無い(日本ではペーパーでした。そうそう、ここの実技試験は自分の車で受けます)。初めてのキズを作らないように頑張ります。テスラちゃん、よろしくね。
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