3/26/2014

アメリカ引越大作戦~ビザ取得その2~

今回は学生ビザ(F-1)の取得について自分の経験をベースに書きたいと思います(2014年1月時点わたしのケースですので、あくまでも参考程度に。これから学生ビザの取得を考えている方は、きちんと調べて手続をしてくださいね~)。

F-1ビザ必要書類
・パスポート(米国の滞在期間+6ヶ月以上の残存期間があるもの)
・DS-160(ビザ申請書です。オンラインで送信します。詳しくは→ここ
・証明写真(5cm×5cm。6ヶ月以内に撮影したもの。詳しい様式は→ここ
・I-20(米国の学校等に申し込むと発行されます)
・I-901(SEVIS費用200ドルを支払ったことの確認書です。詳しくは→ここ
・銀行の残高証明書(英文。原本及びコピー。1年の留学で最低150万程度あるといい)
・支払能力があることの証明書(自分で英作文しました)
・戸籍謄本(原本及び英訳。自分で英訳しました。提出は任意です)
・学位証明書(英文。提出は任意ですが、わたしは法科大学院のものを出しました。卒業した大学に問い合わせれば発行してもらえると思います)
・成績証明書(英文。こちらも提出は任意です。わたしは法科大学院のものを出しました。学位証明書とともに発行してもらえると思います)
・自身のキャリアについて(英文。提出は任意。自分で職歴に関する英作文をしました)
・面接予約確認書(予約はウェブでできます。詳しくは→ここ

ちなみに、提出の際には書類を綴る順番が決まっています。上記はこの綴り方に従って、わたしが提出した順に記載してあります(詳しくは→ここ。細かいことかもしれないけど、こういうところに手抜かりがないようにするのが、円滑なビザ取得につながると思います。わたしは今まで裁判所や法務局宛ての書類を作成してきたので、こういうところでミスる痛さを良く知っている・・・)。

学生ビザ等の非移民ビザは、アメリカから確実に帰国するということを証明することで得られます(将来のことだし、確実に証明はできるはずはありませんが、客観的証拠から推認させる)。面接官等は「こいつアメリカに永住する気じゃね?」と疑いの目を持つところからスタートしているので、これに対して、「いやいや、ちゃんと日本に帰りまっせ。」と主張する必要があります。わたしの場合、過去に何回か渡米していること(年1回、各滞在は10日程度)、年齢的に結婚適齢期(過ぎてる?)ということもあり、疑いの目はさらに厳しくなることが予想されたので、戸籍謄本やキャリアプランを提出して「一人っ子だから帰るよ~」とか「日本でいい所に務めてるから、キャリアアップしたら戻るに決まってるじゃ~ん」みたいに攻めてみました。ただ、やりすぎると逆に怪しいので、ほどほどに。もちろんジョー太の存在は積極的に開示していません。

一昔前は、日本人であれば書類審査のみで100パーセントの確率でF-1ビザをもらえていたみたいです。しかし、最近は面接も必要になり、審査は非常に厳しくなりました。わたしの友人は、過去短期間に何度も渡米を繰り返していたということで怪しまれ、学生ビザが却下になりました。一度ビザが却下されると、短期の観光目的でもESTAによるビザ免除が認められないなど、それ以降の渡米は絶望的になります。遠距離の彼に会いたいという気持ちは痛いほどわかるけど、後々のことを考えて、安易な行動はしない方が賢明っすね。

これはあくまで噂ですが、預金額は高ければ高いほどビザは下りやすいそうです(そりゃ当たり前だわって声が聞こえてきそうですが、これはF-1のステータスは働けないので、預金の低い人は不法就労する可能性があるし、逆に預金の高い人は、アメリカでショッピング等をしてお金を落としていくので、アメリカ経済にプラスの存在になるからということだそうです)。また、学歴も高ければ高いほどプラスに働きます。審査は結局、全ての事情を斟酌してなされるし、審査官の恣意的判断も入る可能性があるので、ケースごとに結論は分かれますが、傾向ということで参考までに。

次に、F-1ビザ取得までの流れを時系列に記載すると・・・

2014年
1月半ば:ジョー太の本社転勤が本決まり。ビザ話し合い。F-1で申請することを決める。
1月18日~20日:ベイエリアのESL(語学学校)でI-20を発行している学校をリサーチ。決定。
1月20日:ネットで学校に申し込み。
1月22日:学校からメールの返信あり。手数料とSEVIS料金をカードで支払う。
1月22日~28日:在籍していた大学から学位証明書と成績証明書を取り寄せる。証明写真用意。両親に頼んで戸籍謄本を取得する。給与が振り込まれた後、銀行に残高証明書作成の依頼をする(残高証明については、各自の銀行に問い合わせをして余裕を持って取得した方がいいです。みずほ銀行の場合、手数料が735円かかりました。)
1月28日:I-20とI-901が届く。DS-160の申請書を作成してオンラインで提出。面接日をネット予約。



左がI-20(3枚綴りです)、右がI-901(携帯のアプリで個人情報にぼかし入れたらなんかよくわからない状態になってしまいました。ごめんなさい。)I-20にはサインをして日付を記入します。

2月3日:「支払能力があることの証明」と「自身のキャリアについて」の英文を作る。戸籍謄本英訳。

「支払能力があることの証明」は本当に簡単な文章です。参考までに。

February 3, 2014

To whom it may concern

I will cover all my expenses when I am studying in the U.S. with my personal resources.
Please review the attached bank statement.

Sincerely

[Signature]

キャリアについては、J.D.の学位があること、今まで勉強してきたことと従事している仕事が一貫していること、これからのキャリアアップに英語を学ぶ必要があること等々、A4の用紙上から3分の1くらいで書きました。

戸籍謄本の英訳はこのPDFを参考にさせてもらいました(大野城市戸籍英語訳例集)。

2月4日:面接。
朝8時半からの面接予約でした。すごく並ぶという話を聞いていたので、8時には着くようにしました。結果1番ゲット。外で携帯電話を没収され、中で荷物を預けて身体検査を受けた後、一旦外に出て領事部へ向かい、書類を渡して受付を済まして中で座って待ちました。通常、申請書類は1番窓口で渡すようですが、わたしの場合は順番が早かったからか受付で渡しました。8時半を少し過ぎて、頭上の画面に自分の番号が表示されたので、まずは指紋の採取。3番窓口で行いました。いつもアメリカに入国するときに行っているのと同じ採取方法でした。その後、5分くらい待ってまた番号が表示されたので、面接窓口の列に並び、順番が来たら8番窓口に進みました。以下面接官(40歳前後のアメリカ人男性)とのやり取り。

面接官:「おはようございます。」
パグ子:「おはようございます(日本語でよかったわ~)。」
面接官:「アメリカには行ったことはありますか?」
パグ子:「はい、あります(ここんとこ毎年行ってるけど大丈夫かしら・・・若干不安)。」
面接官:「日本に戻ったら何をしますか?」
パグ子:「法律事務所で働き続けます。」
面接官:「はい、ビザが許可されました。」
パグ子:「・・・・?」
面接官:「GOOD LUCK(笑顔)!」


この紙を窓口の向こうから渡されました。時間にして1分かからず、あっけにとられるくらい簡単でした。その後すぐにジョー太に連絡。「早っ!」と思ったとおりのリアクションをもらいました。9時前に終了したので、赤坂からバスで勤務先まで行き、始業時間に余裕で間に合ったので、ジョー太に会い(当時二人とも同じビルで働いていました)スタバでシナモンロールまで食べちゃいました。

面接の流れは大使館が出しているこの動画がわかりやすいです。


2月7日:レターパック500にてビザの貼られたパスポートと提出書類一式届く。
これがわたしのビザです(携帯のアプリで加工してたら、悪乗りしてこうなりました。ごめんなさい。それにしても、最近の写真加工アプリってすごいわ~)。1年間の申請をしていましたが、有効期限が5年(滞在期限とは異なります)になっていて驚きました。ラッキー。

これにてビザ手続完了。I-20が届いてから1週間半程度で取得できました。

ここから、本格的に引越準備の始まり。気が付いたら3月2日まで1ヶ月を切っていました。
次回は、行政手続等について。

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