3/26/2014

アメリカ引越大作戦~ビザ取得その1~

アメリカに引っ越してからもうじき1ヶ月が経とうとしています。毎日バタバタしていたらあっという間だったわ~。時間が経つに連れて日本出国前の記憶が風化していくのを感じるので、忘れちゃわない内に書き残しておきたいと思います。

そもそも、今回のアメリカ引越しはジョー太さんの本社転勤がきっかけなのですが、それがあまりにも急な話だったので(今年の1月半ばに転勤が確定して、3月2日には引越しするという滅茶苦茶なスケジュール・・・)、色々なことを吟味する余裕が全くありませんでした。ただ、わたしのビザの事に関しては、いい加減にするわけにはいかないので、それなりに話し合いをしました(短い期間で濃密に)。

わたしのビザの話に入る前に、ざっと簡単にアメリカのビザ関係について説明をすると・・・

・ビザ免除プログラム(ESTA)
基本的に、日本国民であれば、90日以下の観光等の滞在の場合、ビザを取得する必要はありません。ただし、2010年9月8日より、ESTA(エスタ)という制度ができたので、渡米前に申請して14ドルを支払う必要があります。1回認証を受ければ原則2年は有効なので、その間は再登録不要で渡米できます。わたしはうっかりしていて申請を忘れそうになったことがあるので、みなさんも気をつけてください(パートナーがアメリカ人だと、自分も手続が要らないような錯覚に陥るので危険)。
認証の申請はここからできます(日本語あり。要クレジットカード)。→ESTA申請

・非移民ビザ
渡米目的が、短期の商用や観光ではない場合、非移民ビザを申請することになります。ビザの種類はたくさんありますが、就労ビザ(L-1(企業内転勤)、H-1B(特殊技能職)などなど)、一般学生ビザ(F-1)、がメジャー(?)なところでしょうか。なお、ここシリコンバレーでは、こちらで働く配偶者に同伴して渡米した人(駐在員の奥様など)も多いと思うので、同行家族ビザ(H-4等)も需要があるのかな。なお、国際カップルで彼がアメリカ人の場合は、婚約者ビザ(K1)取得の話をよく聞きます。Kビザについては、分類上非移民だけど、移民ビザにも関連してくるので、特殊な括りとして考えた方がいいかも。いずれにしても、これら各ビザは、取得方法や難易度もそれぞれ異なるため、事前にしっかりとリサーチすることが必要です。

・移民ビザ
これは、アメリカに無期限で永住することを目的として申請するビザです。配偶者ビザ(IR1(婚姻から2年以上経過している場合)とCR1(2年以内の場合)が有名ですね。ちなみに、よく聞くグリーンカード(永住者カード)とは、米国で合法的に永住して働けることの証明で、ビザで入国した後に、アメリカにて発行されるものです。婚姻から2年以内の場合は、条件付の2年のグリーンカードが発行されるとのこと。わたしの友人で配偶者ビザを持っている人が何人かいますが、取得までに非常に長い時間がかかったと皆口をそろえて言います。アメリカ人の配偶者の請願提出後、諸々の手続含めて1年以上待たされることもザラだそう・・・。

以上、簡単にアメリカのビザ制度の外観を書きましたが、非常にややこしい制度だし(そのため、移民弁護士というビザ関係を専門に扱う弁護士がいるくらいです。わたしは法務の仕事で日本のビザ関係も扱っていましたが、日本の制度はもっとずっと楽です。)、移民法もころころ変わるため、その都度その都度、しっかり確認して手抜かりがないように手続を進める必要があります。このブログに書くことも、2014年1月時点の情報なので、その後変更している可能性があります。ご注意ください。

さてさて、わたしのビザについて。わたしの場合、ジョー太はアメリカ市民だけどわたしたちはまだ婚姻関係にはないので、ビザの選択肢が比較的に多い状況でした。同棲生活も4年半過ぎてるし、これを機会に法律婚してみよっか!?という話しも出て、まずKビザ関係を中心に調べてみました。

「K1はビザを取得して、入国後90日以内にアメリカでの婚姻が必要で、K3は日本国内での婚姻後、手続スタートなのね~。CR1よりK3の方が早く取得できるって話もあるけど・・・いずれにしても半年以上待つのは覚悟しなきゃいけないよね・・・。」

「転勤の期間も不明だし、もしかすると1年半くらいで日本に帰国する可能性もあるよ。」

「永住するかわからないのに、わざわざメンドクサイ手続きやって、ビザ待ちの間アメリカに入国できないから長期間遠距離で寂しい思いして、やっとビザが来たと思ったら帰国・・・って意味ないし!」

上のような会話をよりシリアスに展開した後、Kビザ関係は今回は止める事にしました。ポリシーってほどではないけど、結婚は、政府ではなく、自分たちでコントロールしたいという思いも強くて(完全に機を逸した二人ですが・・・)。そもそも、長期間の遠距離を政府の都合で強いられるのが我慢ならないし。更に、ジョー太と同時に渡米して、一から二人でアメリカの生活を作っていきたいという思いがわたしにはありました。一番最初の楽しいところ(家探しとか、家具購入とか、もろもろショッピング)を奪われてたまるか~という。

その結果、今回は学生ビザ(F-1)で渡米という流れに落ち着きました。これなら待たされることなく3月2日には二人でアメリカに行けるし、何よりも、わたしのアメリカに行きたい病(今回の渡米に関して、最初渋っていたジョー太(極度の日本好き)を説き伏せてまで一度アメリカで挑戦してみたかった)の発端となった、ロースクールLL.M.進学夢物語への足がかりになるし。

というわけで、長くなりましたが、現在学生ビザでアメリカに滞在しております。働けない(F-1の場合、就労ができないわけではないけれど、厳しい制限があります。学業が本業なので。)=ジョー太に養ってもらっている、という引け目は感じますが、フジツボとか呼ばれながらも久しぶりの無職時代を謳歌しています。

次回、学生ビザ取得のプロセスを書きたいと思います。

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